安城市ってどんな街?
愛知県の中部・西三河地方にある都市が『安城市』です。
人口187,903人(2021年10月1日 現在)、面積86.05平方キロメートル。
北隣は世界一自動車を販売しているトヨタ自動車グループの本社がある「豊田市」、西隣はトヨタ自動車の前身・豊田自動織機の創業地「刈谷市」、東隣は江戸幕府を開いた徳川家康が生まれた城・岡崎城がある「岡崎市」、南隣は抹茶と養殖うなぎ、そして歴史好きの方はよく知っている、忠臣蔵の敵役・吉良上野介で有名な「西尾市」(「吉良町」は2011年4月1日に西尾市に編入合併された)があります。
主な産業は、まず農業。かつて「日本のデンマーク」と呼ばれていたほど、農業が盛んに行われています。その特徴は、明治時代に「明治用水」と呼ばれている用水路ができたことにより、かつては水がなく人が住まない荒野だった台地が開拓されて、温暖な気候、肥沃な土壌、年間を通して多い日照量と好天気、適度な降水量などの理由から、さまざまな穀物や野菜、果物が栽培されています。また河川がないことから洪水の心配もなく、農地のみならず企業も災害の危険がないため、安心して投資ができる環境なので、産業全体に活気があります。
主な農産物は、いちじくと梨が特に有名ですが、その他にも米から小麦・大麦、いちごや葉物野菜、根菜類なども盛んに栽培されています。この他にも、先にあげた明治用水も貢献して農業をするのに恵まれた環境のため、多種類の野菜や果物も種をまけば勝手に育つという状態です。そのため家庭菜園を借りて農作物を育てている家庭も多いです。
工業では、北隣の豊田市にトヨタ自動車の本社があり、また土地が平坦なため、自動車関連会社をはじめ様々な工場が数多くあります。電動工具で有名なマキタの本社もあります。
反対に、江戸時代までは、ほとんど開拓されていなかったため、都市としての歴史が浅いです。
交通面では、道路の国道1号線や国道23号線、鉄道のJR東海道新幹線の「三河安城駅」や、JR東海道本線、名古屋鉄道(名鉄)本線と西尾線が通っていて、愛知県の交通の要所になっています。そのため、旅行などの移動を通して、通過しているかもしれませんが多くの方が安城市を訪れています。
主な施設としては、「安城産業文化公園デンパーク」が有名です。この有料公園は、名前の通り農業が盛んな都市である安城として農業の研究所のような役割を持っていて、もともとあまり農業に向いていなかった土地を開拓して公園を造っています。そのため、農業に精通した方はとても楽しめる公園になっています。
観光地としては、まだ未発達ではありますが、工業が発展しているため市の税収が多く、その潤沢な税収を使って道路やスポーツ施設などを積極的に整備しているので、住むにはとても良い環境が整っています。
近年では、JR東海道新幹線「三河安城駅」周辺の開発が進んでいます。特徴としては、車社会のため店舗に隣接する広い駐車場が必要なので、資金力がある全国的なチェーン店の進出が著しいです。また、食料品を扱っているスーパーマーケットなども競って開店しています。
以上、『安城市』について書いてきました。ここで紹介した以外にも、安城市の魅力はまだまだあります。
気になった方は、ぜひ休日にでも安城市を訪れてみてください。