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明治用水

編集部

明治用水は、主に安城市を流れる、農業・工業用および上水道水の水を供給する用水路です。

そもそもこの用水路は、安城(当時は碧海郡)の農民だった都築弥厚が、江戸時代に計画・測量しましたが、許可を得た同年、死亡してしまい、計画は頓挫しました。

その後、明治になってから無事、用水路が完成したことから、「明治」用水という名前になりました。

つい最近では、2022年5月17日に、取水施設「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生したことがニュースになりました。明治用水は、農業だけでなく、工業にも利用されていて、ちょうど田植えの時期とも重なり、また用水を利用するトヨタ系の工場も多いため、大問題に発展しました。

その後、ボーリング調査などの結果、パイピング現象が発生して堰体やエプロンの下に高さ最大3m程度の空洞ができていたことが判明し、2022年8月24日に川底の穴をコンクリートで埋める応急復旧工事が完了しました。

この用水路ができたことにより、安城市は「日本のデンマーク」と教科書に掲載されるほど、農業分野で画期的な成功を収めました。江戸時代までは原野だった安城ヶ原の開発により、10万石以上の収穫を得るまでに発展しました。(当時、隣の岡崎藩が5万石でした。)

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