名鉄バス
安城市は、世界一自動車を製造販売しているトヨタ自動車の本社がある豊田市の隣の市なので、基本的にクルマ社会であり、鉄道の駅は多いのですがバスがほとんどありません。
そのため、高校生などの学生はバスに乗ることは少なく、もっぱら自転車で移動します。また、大人は自家用車で移動します。
そんな中、安城市内を走るバスは、数十年前から名鉄バスだけでした。しかし、2000年に名鉄バスが一部路線を廃止することを表明したため、安城市がコミュニティーバス「あんくるバス(2001年に名称が決定)」を運行することになりました。
現在も運行されている、新安城駅とJR安城駅を結ぶ名鉄バスの路線の途中には、安城市総合運動公園があり、定期的に各種スポーツ大会が行われるので、市外から電車で来る選手たちがバスを利用することが多いです。ただ、駅から徒歩で20分程度の距離なので、一部の学生などはバスに乗らず歩く人も多いです。
現在、安城市内で運行している名鉄バスの路線は、安城線と岡崎・安城線の2路線のみです。これらの路線も利用客は少なく、何度も廃止の検討が行われています。
また、あんくるバスも路線を増やし、運行本数も増やしています。
では、なぜ名鉄バスが廃線にならないかというと、市で運営するよりもコストがかからないとの話です。あんくるバスは、運行本数を増やしたといっても、1時間に1本程度なので、まだまだ小規模なバスです。そのため、補助金等を払って名鉄バスに運行をお願いしているようです。
電車やバス、タクシーなどが整備された大都市から安城に来た人は不便に感じると思います。ただ、住民になるとクルマを所有すれば、ほとんどのお店や病院などには大きな駐車場が併設されているので、あまり不便には感じないです。
そのため、クルマの運転ができない人や好きでない人は、安城市に住むのや避けた方が良いかもしれません。
名鉄バス